『お迎え…?』

アゲハチョウを、ここ何日か連続で見かけます。

黒いアゲハチョウ、黄色い柄のノーマルな?アゲハチョウ。あと、紺碧の模様のアゲハチョウ。

アゲハチョウは、亡くなった人が姿を変えて私に会いに来てくれている…と思っちゃうのは何故かしら。

あんまり沢山見かけると、もしかして私を迎えに来てくれちゃったりしてる?…とか(笑)

こんな仕事をしているから…も手伝ってか“死”というものをしばしば考えます。

“死”の捉え方は様々。
死んだら、

天国に行く…
地獄に落ちる!?
お浄土に帰る…

死ぬ…って、怖い。
だって、もう誰にも会えなくなっちゃう。それが怖い。
私…という存在が消えてしまう。それも怖い。

なーんて言ってる私。
実は過去3度も、自ら命を断とうとしたことが…。
現実・現状が、辛くて辛くて辛くて辛くて…。
そのときには幼い子供が二人。高層マンションから飛び降りようとした。
でも、ありがたいことに、ふと頭にこんな思いがよぎってくれました。

『子供の命は、私のものではない。生まれ落ちた瞬間から、それぞれのもの。
死にたいなら自分一人で死ねばいい。
ただし…。
どんなに苦しくても、もし今よりもっと悲惨な状況に陥ろうとも、子供たちにとって最低限わたしがいる方がまだマシなんだろうなぁ』…と

お陰で、今まだ生きています。
早まらなくてよかった。
楽しい思いを沢山させてもらっています。
あれからまた、どれ程沢山の人と出会えたことか…。人との出会いは、心の糧。そして財産である…と、日々感謝しています。
生きてるって、ホントにスゴいことだし嬉しいこと。楽しい思いを、ひとつでも沢山するために、私たちはこの世に生まれたんじゃないかな。

…自死をされた方の葬儀を何度か経験しています…。
お通夜に伺った時に、私はまず遺影の前に立ち、話しかけます。
『亡くなる前に会ってお話を聞かせて欲しかったです。
いま、あなたはこの場所を見ることができますか?
あなたを失って泣いている人の姿か見えますか?
あなたを失って泣いている人の気持ちがわかりますか?後悔していませんか?』
…と。

死ぬ勇気があるなら、何でもできると思うんだけどなぁ。
苦しいときに、話せる人がいたらよかったのに…。

そんなわけで、私は生き続けます。
目標は、まず80歳かな。
まだまだがんばらないと。夢に向かって、一歩を踏み出したばかりだしね。
がんばれ、51歳!!

だから、アゲハチョウを見かけても「まだ行かないよー」って呟いている私なのでした。

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コメント: 2
  • #1

    あやや (水曜日, 01 8月 2012 11:12)

    驚き! 読み終わって暫し心が硬直してしまいました。 驚いています。
    言葉が出てきません。 
    私は黒アゲハの印象が強く弟の友人が若くして交通事故で亡くなり納骨の折にお墓の周りをくるくる飛んでいたと弟から聞かされ黒アゲハに出会うと「あら、くらさん元気」と声を掛けてしまいます。 それから私が必ずする事は蝉の亡骸に出会うと土にかえす事です。30日にも今年初めての行事をしました。その日は父の祥月でした。 何かを感じてしまいました。

  • #2

    京子 (水曜日, 01 8月 2012 15:54)

    魂の繋がりがあるのかもしれませんね。