『痴呆!?』

仕事の現場に、マイCDを忘れてきた。

その日の担当者、古橋が留守電に

「直人さんに鳳凰殿の事務所に持っていってもらいましたので…」と、残してくれていた。

翌日、その直人さんが担当のお通夜に呼ばれ、鳳凰殿へ。

 

まぁ、普通なら 司会台にそのCDを置いておいてくれようものだけれど、

そこにCDの姿がなかったので、直人さんに「私のCD、預かってくれてる?」と尋ねると、

キョトンとした顔で、「えっ、CDですか?」

 

事情を話すと、「書類は預かったけれど、CDは記憶にありません。

もしかして、その書類と一緒にCDがあったかもしれないので、

ちょっと事務所まで行ってみてきましょうか?」

(まぁ、それもおかしな話だよね。CDと紙の書類は同化しないし。あればわかるでしょうに)

 

結局なかったので、私は古橋に電話。

本郷「CD、直人さんに渡してくれたんだよね?」

古橋「はい。」

本郷「直人さん、『渡されてない』って言ってるけど。」

古橋「えっ?」

本郷「まだ、そこの司会台に残ってたりはしないよね?」

古橋「ちょっと、見てきます。」

 

えっ?マジ?

 

古橋「やっぱり、ありませんでした。」

本郷「んー。どこにあるんだろうねぇ」

 

この子は、なんなんだ?

痴呆!?

まだ 30歳だけどねぇ。