『2度目のガンにも克つ!!!』

数年前のこと…。
久しぶりに会った親友から
「こないださぁ、ちょっと乳ガンの手術をしてきたんだよね。」
「えっ!?が、がん!?」
「うん。まぁ、しっかり取ってもらったから、まず大丈夫なんだけど、

何かの拍子にポックリ逝って『がんだった』なんてわかったら、

『なんで教えてくれなかったのぉ!!』と恨まれても嫌だしさぁ」

 

まるで、風邪の治療でも受けてきたかのような軽い口調に、こちらの方が面食らいました。

そのあと、発見時の状況や具合。手術に至るまでの話を聞かせてもらうも、

なんだか他人の話の解説をされているかのようで…。

 

まぁ、こんなポジティブな人間の身体では、がん細胞も居心地が悪かろう…と思い、

時間が経つにつれ、彼女ががん患者であったことなど忘れかけていた矢先のつい先日…。

 

「突然なんだけど、ちょっと来月、姿消すけね。期間はまだわからないけど、

もしかしたら2週間くらいいなくなるかもしれないんで、ヨロシク。」

 

「えっ、なに?旅行?なら、日程くらい決定できるよね。えっ?まさか、入院!?」

大至急 会って話を聞くと、今度は別のがん細胞が肺に見つかったとか…。
えーっ…と、と、返答に戸惑う私の前で 超・明るく、超・笑顔の友人は、

状況・経過を カラカラ笑いながら、まるで他人事のように話してくれました。

 

がん細胞も、とりつく身体を間違えてるよなぁ…

とつくづく思いながら、あっと言う間に手術の日。

今回は少し時間がかかりそう…というから、私は朝から気になって気になって。

しかし、翌日元気なメールが。

「手術は無事に終わったよ !! かなり時間がかかったみたいだけど、今はほぼ復活 !!
今日のお昼から 歩き出して 今も娘と 抹茶プリン買いに 行ってきたとこ。
痛みは 少しはあるけど、歩けるし 食欲バッチリ !!」


「…?」
あーそう。 もう心配して損した (笑)

そしてさらに3日後、「お見舞いに行こうと思うけど、経過はどう?」

と聞くと、こともあろうに こんな返事がっ(笑)

 

「今日の午後退院できるかも !!…というか私は、退院したいです !!
実は、昨夜から無性に 中華が食べたくて、食べるまでは どうにも 納得できないので、

『今夜、中華を食べにいくよ~っ !!』と、家族には言ってあります!!」

 

…こんな元気な、食欲旺盛な人は、入院させてちゃダメでしょう (笑)

この強靭な ポジティブシンキングは、幼い頃から 変わっていません。
私もそれに感化され、どんなに心強く 今日まで歩んできたことか。

かの、日野原先生が仰るように、病気の7割は患者の気持ちの持ちようで決まる…

を、絵にかいたように見せてくれたこの『2度ものガンに克った』親友。

 

私の誇りです。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    親友 (火曜日, 13 11月 2012 12:09)

    ブログに登場させて頂きありがとうございます。この文章を読んだ方は、この後のことがきっと気になっていると思うので、あつかましくもご報告させて頂きます。
    ちゃんと宣言どおり午後には退院し、降りしきる雨もなんのその目的の中華のお店に行きました。そして、食べたかったものを全部注文して、生きている幸せを味わってきました。もちろん、名目は「退院祝い」ということで、主人と実家の父と次男、そしてたまたま遊びに来ていた次男の友人も強制的に巻き込まれることになりました。
    以上、ご報告まで。

  • #2

    京子 (火曜日, 13 11月 2012 12:58)

    心配して損した!(笑)これから、もっと楽しく自由に生きていこう、お互いに!!