『ある日のお通夜にて…』

真宗大谷派の“通夜勤行”中のこと。

阿弥陀経のあとに正信念仏偈…をあげられるパターンのお寺さんのお通夜での一幕…。

ご遺族・ご親族、そして弔問客の皆様にも経本をお配りして、ご唱和いただきます。

この日は、元気に参加してくださるおじいちゃんの仲良し4人組が目立っていまして…。
大きなお声を下さるのは、大変ありがたいのですが…
なにしろ、不協和音で…
録画して投稿したら、きっと大爆笑間違いなしって言えるほどの凄まじさ。
導師の声から、外れる外れる。
原因を作っているのは、そのおじいちゃん4人組。
最前列で真剣そのもの。
だからこそ、なおさらおかしくて…

調声(ちょうしょう…導師のソロ…この時は、

誰も[もちろん司会者も]声を出しちゃいけない決まりなんだけど)
その最中でもお構いなしに声を出されますし、
途中途中で「わからんなー」と大きな声で呟かれるし、
通常は、お経の行間に“間”ができるのだけれど、

本来“間”のあるべき空間でサイレンみたいな唸り声がずーっと。
しかも、段々遅れはじめて、必死に追い付こうと頑張る様子も、

微笑ましいのを通り越して笑いをこらえる状況に。
ラストの「がんにしくどく~」というフレーズでは、

二区切り前の「こうえんのぶつとなづけたりー」
と、追いかけてみえました。
すごいなーと感心する中、“おりん”の音と私の「合掌~」の掛け声で、

よくやく諦められたご様子。

お通夜で不謹慎は重々承知ですが、

実際には、とにかくこのような“笑いと戦う”辛い時間もあったりするのです。