『理想の会社』

世界から注目を集めている清掃会社があるそうです。
新幹線の車両清掃を担当する“JR東日本テクノハート・TESSEI”

ただ”車両の清掃をするだけの会社“ ではなく、
会社そのものが、とても画期的な取り組みをしているんです。

この会社は、海外からも注目され、欧米の高官が視察に訪れたり、

CNNでは“ミラクル7ミニッツ”と呼び、絶賛しています。

「ただ、車両を綺麗にするだけでなく、ダイヤを守る義務」を強い使命に、 緊張感を持ちながら、

連日 その責任をクリアすることに、現場の皆が喜びを共有し

現場の皆が喜びを分かち合っているんだそうです。

 

素敵ですね。
正に、理想の会社。

新幹線がホームに到着してから、

次の発車時刻までのごくわずかな時間で清掃をするのです。
次の乗客をホームにお待たせしながら…。

 

手際よく、要領よく、一心に作業をする結果、

実際の作業時間は、7分どころか なんと6分を切る程の短時間。

 

会社はスタッフをとても大切にしています。
スタッフはそれをしっかり感じています。

たとえば、エアコンの導入など、スタッフ控室の環境改善をはかったり、

また、現場からの提案で、 プラスになると思うものは採用するなどは、 

スタッフのモチベーションを上げていると聞きます。

また、現場の様々な問題点や改善点を 全社全員で共有することができ、

それが それぞれに“重要感”をもたらしています。

誰もが平等に、パートからスタート。
そして、1年後には誰もが正社員になる試験を受けられ、

例えば 掃除のオバチャンでも、管理職になれるキャリアパスが用意されている。

これは、組織を末端まで活性化させる 重要なポイントですよね。

そして、大きなもうひとつ。

“お互いを認め合う 文化作り”に 力を いれたんだそうです。

チームリーダーが観察官となり、
従業員の良い取り組みを公表する…「エンジェルリポート」を導入し、
優秀なスタッフには最大5万円の報奨金を出しているそうです。

人を 怒ることは いとも簡単。

しかし、人を褒める には、それに合った想像力と、 相手をよく観察する力 が必要す。

現場に責任感とやり甲斐を持たせることにより、よいサイクルが生まれます。
(私はこれを、プラスのスパイラル…と呼んでいます)

スタッフ一人一人のモチベーションが高くなれば、より多くのアイデアが生まれます。

TESSEIは、「なにも特別なことをしている訳ではありません。」…と言います。

まずは管理職が 部下に 向き合い、
仕事の意味・意義を教え、自分の役割を 理解させる。
きちんと挨拶をする(したくなる) 環境を作り、

日常的に褒め、明るい雰囲気を作る。

一見、小学生レベルの話に思えますが、
これができていない職場がいかに多いことか…。

私の身近な会社も、大変危険な状態にあるように思えてなりません…。
クオリティーより、自分達の感情優先?
社員(外注業者)を宝…と思えない、社員(外注業者)を ないがしろにする会社は、

いずれしっぺ返しがくるでしょうね。

私は、この小学生レベルの重要さを伝えるアドバイザーになりたいのです。
優秀な会社は、実は“”ものすごく大切な基本”を 具現化しているだけ なのですよね。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    m (土曜日, 19 1月 2013 10:55)

    この頃は自分たちのことしか考えてない会社が多すぎるように感じます。不況のせいか、経営者が経営に自信をもてないのか、守りに入っているから自分の会社のことしか見えてないのだと思います。こういった会社はいずれダメになるでしょう。まずはお客様のことを優先し、お客様のこと考えた社員教育が必要なのではないのでしょうか?