ある日の寺院打ち合わせで、「ご住職と同じでよろしいでしょうか?」
と、お尋ねし、「はい。」と言われたので そのつもりで臨んだ通夜式。
真宗大谷派のこのお寺のご住職は、50歳前後のお若い方。
前ご住職の父上様とも 何度もご一緒させていただいていますので、
式の流れは、こちらで把握しています。
この日は、ご住職も父上様も ご都合がつかず、なんとご住職のお母様
…父上様の奥様が 通夜の導師として来られました。
恐らく、70歳代後半くらいのお歳でしょう。
もう堂々とした立ち居振る舞い。堂々とした読経のお声。
しかし、しか~し。
ご住職と同じじゃないっ!!!
阿弥陀経の前に表白(ひょうびゃく)。
正信偈の後に御文(おふみ)。
更にそのあと、恩徳讃(おんどくさん…これは、節(ふし)がちゃんとついた歌)。
フェイントなんと、3連発!!!
これ、新人の司会者だったら、もうノックダウンです(笑)
翌日のお葬儀でご住職に伝えると 大笑い!!!
「スペシャルだったねぇ」…ですって。
確かに(笑)
葬儀司会者は、約束を守ってもらえなくても文句なんて言えません。
約束を信じて、失敗しても それは司会者の責任です。
お寺さんの動きを見て、予想をして、何事もなかったかのように進行する。
面白いでしょ?
スリリングで、想像力を発揮できる。
あー、面白い。
こんなところにも、葬儀司会者の醍醐味がっ!!!
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