18『灰葬(はいそう)って、何だ?』

葬儀司会って、実は 何にも知らなくたって できます。

実際、葬儀中に司会者が発する言葉なんて 数えるほどだから。

 

ただし、もちろん いろいろなことを知っている方が より良いのは確か。

 

より良い…というのは、

A,お客様にとって、より良い。

B,葬儀の担当者にとっても、より良い。

C,お寺様にとっても、より良い。

D,そして、もちろん 自分にとっても、より良い。

(個々にまた、改めてお話したいので、アルファベットをつけました。)

 

まだ、新人だった頃のこと。

名古屋の葬儀場で、曹洞宗のお寺様との打ち合わせの場で、

「『はいそう』って、なんだっ!!!!!!!!』って、激怒されたことがあります。

 

“灰葬”とは、火葬された後であげていただく“おつとめ(ここで、お経…と言いたいところですが、それがまた お経…と言うと語弊が…とか。とにかく、仏教を語ろうとすると、多岐にわたり ややこしい)のこと。”

主に、浄土系で使う言葉なので、このお寺さんは「お前、わかっとらんな?」…という意味で激怒されたのだろうと、今なら思えます。

 

曹洞宗のお寺さんだって、使い勝手がいい…と、“灰葬”って仰る方も 実際は少なくなさそうですけどね。

曹洞宗では、この“灰葬”を“三日経(みっかぎょう)”と言ったり

“かいれんき”と言ったり されるようですが、ここにも地域性があったりもします。

 

最近は、激怒されることが よっぽどなくなりましたが、自分が司会者として 葬儀現場の経験を積んでいることで 的確?な 質問を返すこともできますし、教えていただくこともできますしね。

 

ただ、やっぱり いまでも 「灰葬」という言葉に、ドキッとしたり 恐いっって思いを密かにしているんですよ、わたし。

願わくば、当時私に激怒されたお寺さんにお会いして、教えをいただきたいな…なんておもったりします。

当時は、ただただびっくりして、涙が止まらなくなって、「プロのくせに…」と、更に現場担当者に追い討ちをかけられて…

あっ、忘れていたことまで 思い出しちゃった(笑)

 

こんなことも、克服しちゃえば 楽しい思い出。

やっぱり、葬儀司会って 素敵なお仕事です。

 

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コメント: 1
  • #1

    czytaj dalej (金曜日, 03 11月 2017 21:55)

    miocytowy